ユーザー訪問〜弘前市 Hさん〜
弘前市郊外の閑静な住宅街にお住まいのHさんを訪ねました。この人、実は「オーディオルーム」を中心とした家を建ててしまった人なのです。木造平屋建ての御自宅は先ずオーディオルームを決定して、その周りに生活用の部屋を配置するという、何とも羨ましい建物です。完成から一年を経過して、どんな音になっているのか、お邪魔しました。
オーディオルーム全景を魚眼レンズで撮影した様子です。天然素材の自然な響きを重視して壁面・天井ともに厳重な防音処理の後、40ミリ厚の米松で仕上げられています。床はコンクリートのタタキの上に断熱処理を施した後、同じく米松を使用。色彩の統一も図られています。広さは室内の定在波から逃げるため、コンピューターでシュミレーションした結果から、寸法比で決定されており、通常の日本間換算で約15畳強となっています。初め、多少ライブ気味だった部屋も機材や家具のおかげでしっとりした音になってきました。これには天然木のの使用も一役かっているのかもしれません。厚い木の板の使用で室内の温度・湿度とも通年であまり大きな変化は無く、外気温が氷点下でも室温は10度を下回らないとの事でした。尚、天上高は約2.8mです。
パネルヒーター(?)ではありません。永年御愛用のメインスピーカーは英国QUAD/ESLです。後継機ESL63と聴き比べをして、敢えて古い方を選択されたHさんの基準は「そこに音楽が在るかどうか」の一語に尽きます。 使用機器はCDプレーヤーにWADIA/6i、レコードプレーヤーはトーレンス/SME/オルトフォンの組み合わせ。プリはカウンターポイント/SA5000の他、ユニゾンリサーチのプリメイン/UNICOを併用。WADIAの上にあるのは、米国グレースデザインのヘッドフォンアンプ/901です。床がしっかりしているので、ラックの上よりも床置きの方が音が良いのが悩みの種とか・・・ オーディオ評論家、故井上卓也氏設計でステレオサウンド社からキット発売されたキャビにはタンノイ/IIILZが納まっています。
H氏、音楽鑑賞中の図(奥側)。通常はこのように正座して聴くのだそうです。スウィートスポットで聴く音楽はまるで「見えるような」感覚です。 パワーアンプに使用中の管球式モノラルアンプLUX/MB-88U。コンセントはオーディオグレード。 たまたま遊びに来ていた御客様もグレースデザインのヘッドフォンアンプの音を聴いて感心する事しきりでした。
スピーカー対面の書棚の様子です。これでも大分処分したとの事ですが、まだ出してない本がダンボール箱に?個とか・・・皆さん、本を読みましょう!


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