5.スコーカー・ドライバー・ツイーター

●スコーカー、ドライバー、ツイーター
 LE5-2、LE20、077等はバッフル板に直接取付け、ドライバーは適切なホーンレンズにボルトで取付けます。エンクロージャーに取付けて使用するユニットとホーンには気密を保つためのビニール・ガスケットが付属しています。エンクロージャーの上に設置して使用する大きなホーンにはもちろん、ガスケットは不要です。高音域ユニットは通常、低音域ユニットの真上または真下の位置に取付けますが、バッフル板の寸法に制限のある場合はわずかに左右に寄せて取付けることもできます。リスニングルームが狭く、左右のエンクロージャーの間隔が限られる時は、高音域ユニットを外側にずらして取付ける方がステレオ効果があります。逆に平均以上に離して設置する場合は、内側に取付ける方が良いでしょう。低、中、高音域ユニットを使用したシステムの場合には、一般に各ユニットを垂直に一直線上に配置すると、音圧分布が最も広く、均一になります。システムの音響効果を十分に発揮させるためには、各ユニットをできる限り近接させて設置すべきですが、バッフル板の堅牢さを保つために、各ユニットの間隔は少なくとも5cm以上はあけるべきです。また、高音域ユニットは一般にリスナーの耳の高さに、あるいはその出力がリスナーの耳の高さに向かうように設置すると、最も臨場感にあふれた性能を引き出せます。

注意:中、高音域ユニットには絶対に、低周波信号を入力しないでください。ユニットが損傷することがあります。必ず、JBLネットワークの中、高音域用出力端子に接続してください。また、マルチアンプ・システムの場合は特に注意してください。


LE5-2
 LE5-2は低音域ユニットとの相互干渉を防ぐために、バックキャビティーに収容します。スムーズな周波数応答を得るために、バックキャビティーは少なくとも1.3lの容積が必要ですが、内径114mm、長さ130mmのパイプをバッフル板に直接取付け、内側の端を密閉すれば作れます。バックキャビティーには吸音材を詰めますが、あらかじめ、パイプの側面に小さな穴をあけ、入力コードを引き出しておきます。また、入力コードを通した後、パイプ側面にあけた穴は気密を保つため、接着剤等でふさいでください。ユニットは取付けフランジの裏側にある溝に、ビニール・ガスケットをはめ、入力コードを接続し、バッフル板の前面からバックキャビティーに収容して4本の木ネジで固定します。

LE20
 LE20は直径105mmの取付け穴をあけたバッフル板前面より、付属のボルトとTナットで取付けます。取付けフランジ裏側のチューブ状ガスケットが気密を保ちます。取付け穴にLE20をあて、ガスケットにかかる圧力が均等になるように、少しずつボルトを締めてください。ボルトを締めつけすぎないように注意してください。

075と077
 075と077は直径81mmの取付け穴に、バッフル板の裏面からあて、4本のボルトをバッフル板前面から通して固定します。ホーンの周囲にチューブ状のビニール・ガスケットをはめ、取付けブラケットに密着させてから、バッフル板の取付け穴に差込みます。注意:077はホーンの開口面が垂直になるように取付けた場合に、音圧分布が水平に最も広くなります。

LE175、LE85、375
 これらのドライバーは適切なホーンレンズにボルトで取付けます。ホーンは直接、バッフル板に取付けるか、またはエンクロージャーの上に設置します。ドライバーに付属しているボルトは、均等にぴったりと締めつけますが、締めつけすぎないように注意してください。

注意:ドライバーのスロート(ホーン取付け部)には、シールでフタがしてあります。ドライバーにホーンを取付ける時に、必ずこのシールをはずしてから取付けてください。この際、ゴミ等がドライバーの中に入らないように注意してください。


1.アンプとスピーカーの接続方法
2.ワイドレンジ・フルレンジ・ウーファー
3.パッシブラジエーターの取付
4.システムのチューニング
5.スコーカー・ドライバー・ツイーター
6.ホーンレンズ
7.ネットワーク
8.ネットワークの接続

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