7.ネットワーク

ネットワーク
 アンプの出力信号は広帯域にわたっていますが、ネットワークは、スピーカーユニットの各々に最適の周波数帯域を分割する機能を持っています。JBLネットワークはすべて、表に示されているようにホーンレンズを含めて特定のユニットの特性にぴったりと合うように設計されています。JBLスピーカーユニットをこれ以外の組合わせで使用しないでください。

調整
 JBLネットワークにはレベルコントロールが内蔵されていて高音域ユニットの出力を、リスニングルームやリスナーの好みに合わせて調整することができます。レベルコントロールの調整は、アンプのトーンコントロールを中央の位置(一般に "flat"または"defeat"と表示されています。)にセットし、音楽を再生しながら行ってください。システムの調整とセッティングが決まったら、プログラムソースの個々の録音の違いはアンプのトーンコントロールで補正してください。ネットワークには特別なもの以外は連続可変コントロールかまたh3ポジション・コントロールが付いています。まず、コントロールを中央にセットし、高音域を十分に聴き込んでから、最も臨場感にあふれたシステム・バランスが得られるように、コントロールを調整してください。LX13と同時にN8000を使用する場合のように、2つのネットワークが必要な時は、まずN8000のコントロールを最小位置にセットし(低音域と中音域のバランスのみが評価できるように)、LX13のコントロールを調整し、次にN8000のコントロールを調整します。

LX30とLX300
 LX30とLX300にはプレゼンス(中域)コントロールとブリリアンス(高域)コントロールが付いています。まず、ブリリアンス・コントロールを最小位置にセットしておいて、プレゼンス・コントロールを調整します。次にブリリアンス・コントロールを調整します。

LX80A
 LX80Aのメインユニット(レベルコントロールの付いていない方)にはレベル切換え(-2dB、-6dB)スイッチが付いています。これにより、アッテネーターの可変範囲を切換えることができ、レベルの調整が楽に行えます。

N502、N802
 N502とN802は大電力用に設計されたネットワークです。そのためシステムのレベル調整には、ストラッピング・バーを使用しています。このバーを"0"の位置にセットすると、スピーカーシステムの高音域出力が最大となります。バーの位置を"0"から1段右にずらす毎に、高音域出力が2dBずつ下がります。


取付け
 通常、ネットワークはエンクロージャーの背面板に取付けますが、LX200B、LX300のコントロールユニット(レベルコントロールの付いている方)は、前面バッフル板に取付けることができます。次図の取付け穴の寸法を参考にして、エンクロージャーの適切な位置に取付けてください。ネットワークにはエンクロージャーに固定するための木ネジおよびボルトとTナットが付属しています。また取付けの際は、気密を保つためビニール・ガスケットを忘れずにはめてください。(LX200B、LX300には付属しておりません。)大型ネットワークのメインユニットは通常エンクロージャーの底板に設置します。あらかじめメインユニットの底板にTナットがついていますので、エンクロージャーの底板から付属のボルトで固定してください。N502とN802、LX300のメインユニットは、木ネジで固定してください。またN502とN802は通常、エンクロージャーの上か、他の目の届く場所に取付けます。




1.アンプとスピーカーの接続方法
2.ワイドレンジ・フルレンジ・ウーファー
3.パッシブラジエーターの取付
4.システムのチューニング
5.スコーカー・ドライバー・ツイーター
6.ホーンレンズ
7.ネットワーク
8.ネットワークの接続

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