MARK LEVINSON LNP-2L 新旧比較
マークレヴィンソンの名機、LNP-2Lコントロールアンプが2台あり、初期型(S/N:1682)と後期型(S/N:2433)のようです。外観は全く同じに見えますが、細部に様々な違いがありましたので、調べてみる事にしました。

その1:外観
左が後期型、右が初期型です。初期型は、角張ったウッドケースの前面ぎりぎりの位置に本体が固定されていますが、後期型では、内側に入っています。ケース前面にアールがついています。左右の側板が伸びてハカマ(脚)となっています。
後部の画像。ケースの違いが分かりますね。端子のレイアウトは変わりませんが電源の入力端子が異なります。これについては、後で述べます。
後期型の全景です。
こちらは、初期型の全景。

その2:コントロールパネルの詳細
フロンとパネル左側です。各セレクターは同じですが、インプットレベルの調整が後期型(上)では最大40dBに対して初期型(下)では、最大25dBとなっています。下の左から3番目のスイッチは、イコライザー(Lo、Mid、Hiの3バンド)用で、IN、OUT共にゲインが10dBアップします。同じく2番目のモードセレクターは、テストなどに大変重宝します。
フロントパネル右側です。初段のゲインセレクターが後期型(上)では、最大で20dBに対して、初期型(下)では40dBあります。このアンプはミキサーの設計からスタートしていますので、先ず入力に対して適切なゲインを決めた上で左右のインプットレベルを調整します(VUメーターを見ながら調整)。ちょうどミキサーで言うインプットトリムがゲインセレクター、ミキサーでの各チャンネルのフェーダーが左右のインプットレベル、ミキサーのマスターフェーダーが右下のアウトプットレベルとなります。アウトプットレベルも後期型(上)では最大で40dBなのに対して初期型(下)では25dBとなっており、初期型は、よりミキサー的発想が濃厚なのに対して後期型では、オーディオ用コントロールアンプとして、キメ細かい調整ができるように配慮されているようです。アウトプッットレベルの左側にあるツマミがメーターファンクションスイッチで、VUとピークの切り替えができます。

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