6.ホーンレンズ

●ホーンレンズ
 ホーンレンズは、ドライバーの出力を決められたパターンでリスニングルーム全体に広げます。通常、小型のホーンレンズはエンクロージャーのバッフル板に取付け、大型のものはエンクロージャーの上に設置します。

注意:ホーンを堅牢なバッフル板に取付ける時には、ドライバーを支える必要はありません。しかし、スピーカーシステムを移動するような場合には、ドライバーの重みでホーンがバッフル板から引張られる恐れがありますので、必ずドライバーを別に支えるか、エンクロージャーからはずすようにしてください。


HL87
 HL87はバッフル板の表面から、直径134mmの取付け穴に差込み、4本のボルトとTナットで固定します。バッフル板に取付け穴を切抜いてからHL87を正しい位置に置き、取付けボルト用の穴の位置をマークします。Tナットに必要なドリル径は8mmです。
HL88、HL89、HL90
 これらの大型ホーンレンズは、通常エンクロージャーの上に図のように取付けブランケットを用いて設置します。HL89は取付けブランケットと、最適性能を得るのに必要なバッフル板(別売のMA25)を添えて図示してあります。またHL89は、図のような取付け穴をあけてバッフル板に直接取付けることもできます。

HL91、HL92、HL93
 これらのホーンレンズは、図のようにバッフル板に直接取付けます。バッフル板にあける取付け穴の直径は108mmです。平頭取付けネジ用の4つの穴を直径7mmに座ぐります。また取付けの際は、ホーンスロートのフランジに白いビニール・ガスケットをはめて気密にしてください。

音響レンズ
 音響レンズはバッフル板の前面に自在テープで取付けます。テープを音響レンズにつけたまま、テープの裏紙をはがして粘着部を露出させ、レンズをバッフル板のホーン取付け穴にかぶせて粘着部をバッフル板に押しつけます。次にレンズをはがして、ホチキスまたは平でテープをバッフル板に、しっかりと固定してください。これで音響レンズは簡単に着脱が行えます。フロントグリルを使用する場合、音響レンズの取付けにはバッフル板とグリルの間に67mm以上の間隔が必要です。最適の音圧分布を得るためには、音響レンズの正面と両側面をふさがないようにしなければなりませんが、図のようにレンズの両側面が開放されていないようなエンクロージャーの場合には、"くさび"を使用してください。グラスファイバー製の"くさび"をレンズの両側面に、エンクロージャーの高さいっぱいに接着してください。またバッフル板の上部、または底部にたながある場合も同様に処理してください。


1.アンプとスピーカーの接続方法
2.ワイドレンジ・フルレンジ・ウーファー
3.パッシブラジエーターの取付
4.システムのチューニング
5.スコーカー・ドライバー・ツイーター
6.ホーンレンズ
7.ネットワーク
8.ネットワークの接続

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